新刊:ベンチャー・スタートアップ企業の労務 50のポイント(セルバ出版)発売のお知らせ

岩田社会保険労務士事務所(神奈川県横浜市中区)は、所長の岩田佑介が新著「ベンチャー・スタートアップ企業の労務 50のポイント」をセルバ出版より刊行することとなりましたので、お知らせいたします。令和4年4月中旬より全国書店およびAmazon,Rakuten Books等にて発売開始となります。

「ベンチャー・スタートアップ企業の労務 50のポイント」
(セルバ出版)

◆Amazon
https://www.amazon.co.jp/dp/4863677375/

◆Rakuten Books
https://books.rakuten.co.jp/rb/17108482/

【著者コメント】

 このたび、セルバ出版より拙書「ベンチャー・スタートアップ企業の労務 50のポイント」を上梓いたしました。これから上場を目指すベンチャー・スタートアップ企業の人事部門のみなさまが【上場準備の一冊目】として手に取って頂けたらと思いまして執筆いたしました。

 私自身、29歳のときにベンチャー企業の労務担当者として実務未経験で転職しましたが、そのときに感じた労務の難しさは「守備範囲の広さ」でした。ベンチャー・スタートアップ企業では、人事制度企画・運用、組織開発やダイバーシティ領域も「労務担当」の守備範囲に含まれていることも多いです。採用も労務も全て一人の方がご担当されているケースも多いです。

そんな幅広い守備範囲を持つときに一番怖いことは「まったく知らないテーマ」が存在することだと思っています。「〇〇も取り組む必要がある」とアンテナさえ立っていればあとは調べて対応できるのですが、「まったく知らないテーマ」については、当然ながら知らず知らずうちに違法状態になっていたり、クリティカルな要対応事項がまるっと抜け落ちているしまうことが起こり得ます。

 そこで本書では各論の詳細な説明は割愛して、まずはベンチャー・スタートアップ企業の「労務」が認識しないといけない「守備範囲」の全体像を示すことに注力しました。その観点から、純粋な「労務」業務以外にも人事制度や組織開発的な内容も少し触れています。

 現在、私は社会保険労務士としてIPOに向けた労務デューデリジェンスを担当しております。その中で、IPOのためには早急に是正・改善しないといけないことが多々あるものの「労務」は従業員の働き方にダイレクトに影響するので、短期で一気に取り組むのは難しい│組織へのインパクト大きすぎるという「ジレンマ」に日々直面しています。

 そのようなジレンマを踏まえると、労務は『IPOの「N-3」よりも前のフェーズから、コツコツとちょっとずつ対応していく』ことこそベストだと思っております。本書ではIPO時の主幹事証券会社や労務DD時での指摘事項になる論点を中心に50テーマに整理していますので、毎月2テーマずつ取り組んでもらえれば、およそ2年ぐらいで大きな課題となりうるテーマについては網羅的に対応ができるよう構成しています。

 既に顧問社労士の先生がいらっしゃる場合には、毎月の定例会議などでアジェンダとして取り扱っていただくのも効果的かと思います。よろしければぜひご笑覧くださいませ。

【目次】

第1章 「労務管理」はなぜ重要なのか
第2章 ケーススタディー/よくある労使トラブル
第3章 最初に取り組むべき労務管理のポイント
第4章 組織成長フェーズでの労務管理のポイント
第5章 ダイバーシティ&インクルージョンと労務管理のポイント
第6章 IPOを見据えた労務管理のポイント